蒼き愛しの君
(5)
その日からというもの・・・
エックスは大変だった
何せずっと4人がまとわりついているのだ
エックスが声をかけて誰かと話そうものなら
必ず横から誰かが割って入る
エックスが誰かと二人きりになろうものなら
必ず誰かが飛んでくる
「はぁ・・・」
いくら優しいエックスと言えど
流石に思うように行動できない日が毎日続くとストレスが溜まる
かといって慕ってくれている者達に迷惑だともいえない
「ゼロと・・・2人きりになりたいな・・・」
もう寝るからと4人を部屋から締め出したのだが
本当はゼロと2人きりで話がしたかった
しかし、それを皆の前で言うのはなんとなく気が引けてしまい・・・
結局1人で聞く者のいない言葉を発している
「でも・・・」
そこまで考えてエックスははたと気付く
2人きりになりたいと願ってはいるものの
2人きりになったところで何がしたいのかと思う
こうなる前に話はある程度したし
2人になって改めて何がしたいと問われれば
その回答は導き出せなかった
「う〜ん・・・」
何がしたいのか考えてゆくエックス
と・・・
「・・・!!・・・」
一瞬1つの回答にぶつかってエックスは顔を真っ赤に染める
エックスが想像したもの
それは・・・
夜の営み
2人きりになりたい理由
行き着く答えはただ1つ・・・
体がゼロを求めている
いわゆる欲求不満というやつである
「そういえば・・・」
本部にいた時は週に1度は肌を重ねていた気がする
最後にギガンティスに来る前々夜に抱かれて以来・・・
ここ1月以上もの間1人寝が続いたのだから
そうなるのも当たり前かもしれない
「欲求不満なのかなぁ・・・」
ベッドの上で枕を抱きしめてエックスはポツリと呟いた
そのまま背をベッドに預け天上を見上げる
と・・・
「そんなに1人寝が寂しいなら僕が相手をしてあげようか?」
いきなり頭上から声をかけられてエックスは跳ね起きた
続き
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