蒼き愛しの君
(4)
「エックス・・・?」
すぐ隣りで身を潜めていたゼロがエックスの耳元で囁いた
「一体なんで隠れてるんだ?」
「いいから!!今見つかったら君・・・殺されちゃうよ・・・」
ゼロの唇に人差し指を当てながらエックスが言う
と・・・
「この指輪・・・どうした・・・?」
中指にはまったままのリングを見てゼロがやや怒りのこもった声で問うた
「これ・・・?ダイナモがはめたんだよ」
「あいつか・・・」
ゼロが不敵に笑う
「笑ってる場合じゃないよ・・・」
ため息混じりに呟くエックス
それと同時に・・・
『ゼロ!!』
3人の威勢の良い声が響いた
3人とはもちろんスパイダー・ダイナモ・アクセルのことである
「あれ?いない??」
アクセルが拍子抜けしたように言った
「どこに隠れやがった・・・」
スパイダーがカードを構える
「抜け駆けの罪は重いぜ」
ダイナモが珍しく本気に怒っていた
「抜け駆けだと?お前等が遅すぎただけだろ?」
隠れていたはずのコンテナの上に立ちながら言ったのはゼロ
「ぁあああああ!!ゼロの馬鹿!!」
愛しい人を守ろうととったエックスの行動は水の泡へと帰す
一気に空気が殺気立ったものへと変化した
歴戦の戦士にして武神と称えられる『紅き鬼神』ゼロ
謎を秘めた賞金稼ぎ《プレミアム・ハンター》スパイダー
陽気だがそれでいて大人の雰囲気を持つ傭兵 ダイナモ
子供の無垢さとそれに隠された腹黒さを持つS級ハンター アクセル
タイプはそれぞれ違えども女性に持てることは間違いなさそうな4人だ
そんな色男達の毒牙にかけられようとしているのは
数々の事件を解決し、今や伝説とまで謳われるイレギュラーハンター
蒼き英雄 エックス
こうして・・・エックス争奪戦は開幕したのだった
続き
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