蒼き愛しの君




(2)

「ゲイト!?」
エックスが長身の影に近づく
「久しぶりだね、エックス・・・でも君がどうしてこんなところにいるんだい?」
「俺は任務だよ、ゼロも一緒・・・そういうゲイトはどうしてここに?」
久々に出会った知人にエックスは柔らかく微笑んだ
「僕はギガンティスに移り住んでフォースメタルの研究をしているんだ、
ガウディル博士から手を貸して欲しいと要請を受けてね・・・
本土からイレギュラーハンターが派遣されていると聞いていたがまさか君だとは思わなかったよ」
小さな英雄に笑顔で彼はそう言った
「ゲイト・・・?」
親しげに名を呼ぶ様を見てスパイダーが眉根を寄せる
「この人誰?エックス?」
アクセルも見知らぬ青年レプリロイドを見上げた
「え〜っと、エイリアの元同僚のゲイトだよ、
ゲイト、レッドアラート事件の時にハンターになったアクセルと、今回の事件解決を手伝ってくれてるスパイダー」
ゲイトを元は敵だったと紹介しなかったのはエックスの優しさか・・・
「“あの”エイリアの同僚!!」
アクセルが驚いて叫ぶ
「エイリア?」
エイリアを知らないスパイダーはますます眉根を寄せた
もっとももう1人の《彼》なら話は別だが・・・
「エイリアは俺達がいるイレギュラーハンター本部のオペレーター」
「ハンターベースの影の支配者だよ・・・」
アクセルがうんざりしながら呟く
「よくあのエイリアと同僚やってられたね・・・」
ゲイトに視線を移して彼は言った
「彼女のお転婆ぶりは相変わらず見たいで安心したよ、はじめまして、アクセル」
すっと手を差し出すゲイト
その手を握るアクセル
「まあ、短い付き合いだと思うが、よろしくな」
スパイダーは軽く手を上げて挨拶をする
と、ゲイトはエックスが抱えている蒼い薔薇に目を移す
「それは?」
「ああ・・・これ?スパイダーがくれたんだよ」
満面の笑みを浮かべてエックスはそう言った
「相変わらず人気者のようだね」
ゲイトはエックスの蒼い髪に口付けてまた微笑む
「あああ”っ!!また!!」
新たなるライバルの出現に叫び声を上げたのはアクセルだった
「邪魔者ばかりでいやになるが・・・それだけの価値はありそうだな」
誰にも聞こえないくらい小さな声で呟くスパイダー
と、そんな騒ぎの中・・・
『外部から侵入者アリ!!』
そんな警報が鳴り響いた
「リベリオンか!?」
幼い少年の顔から歴戦のハンターのそれへとエックスの顔が変わる
『エックスさん、侵入者はレプリロイド1体のみでそれ以外の反応はありません
どうやらリベリオンとは無関係のようですが念のために確認をお願いします!』
ナナの声で放送が入った
と、それと同時に
「あんた!!シナモンを狙ってきたのか!!」
救護室から聞こえてきたのはマリノの声
「あっちか!!」
エックスは花束をゲイトに預けるとさっさと反対側の扉へと入る
「あ、エックス!!ちょっと待ってよ!!」
慌てて後を追うアクセル
「ちっ・・・世話の焼けるお姫様だ・・・」
そう呟きながらアクセルに続くスパイダー

一方救護室に入ったエックスは、目の前に立っていた人物にまたも声を失っていた


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