スイーツ・ラヴ〜甘い一時〜
「いいかげん離れてよ・・・」
腕の中で小さな体が動いた
「う〜ん、もうちょっとこのままにさせてくれないか・・・?」
俺は細い腰を抱き寄せて囁く
「早くケーキ食べないとクリームが溶けちゃうよ?」
ちらりと卓上のケーキを見るエックス
こいつは俺よりもクリームのことが優先なのか・・・?
少し悲しくなってエックスを解放すると
そのままベッドに体を投げ出す
「スパイダーもしかして・・・ケーキ嫌い?」
エメラルドの瞳が潤んだ
おいおい・・・
そんな悲痛な顔すんなよ・・・
「嫌いじゃない、安心しろ」
ぽんと頭に手を乗せてやるとエックスは微笑を取り戻す
やっぱりこいつは笑顔が1番輝いている
そう思い、ふっと笑む
と・・・
「はい・・・」
照れくさそうに眼前に差し出されたフォークの先にはケーキ
ぱくりと口に含むとあっさりとした甘さが拡がる
「おいしい?」
微笑んで問われ俺は頷く
「エックスは良妻になるな・・・」
「良妻って・・・俺男だよ?」
軽く頬を膨らませて抗議する
しかしケーキはまた俺の口元へと運ばれる
目の前の愛しい人の手によって
あとがき
リクエストを下さった零厘様にささげます(2回目)
あんまりにも甘々とはかけ離れた本編だったので
おまけでケーキをあ〜んと(笑)
無事甘々になれたでしょうか(焦)
なれていなかったらごめんなさいです(泣)
黎幻 魔海