VS
「君だあれ?」
エックスの背中に抱きつきながら翡翠色の瞳が赤い瞳に好戦的に微笑んだ
「スパイダー、賞金稼ぎだ、お前は?」
帽子のつばを持ち上げながら彼はそう問うた
「イレギュラーハンター・アクセル!」
アクセルは悪戯っぽく笑うと
「エックスの恋人候補だよ」
と彼に耳打ちした
「いっくよぉ!!」
「さあ、勝負だ・・・」
2つの声が重なると同時に警備メカニロイドが破壊される
残骸にはショットが貫通した痕と突き刺さったままのカード
前衛にいたエックスは全く手を出す暇もなく
スパイダーとアクセルが一掃してゆく
「エックス!!後ろ!!」
マリノが慌てたように叫ぶ
声に振り返ったエックスの眼前にはサーベルを持ったメカニロイドの姿
「危ないっ!!」
「さがってな!!」
2つのネイビーの影が疾り、一瞬の後に鉄くずと化したメカニロイド
「いいカードだっただろう?」
「たいしたことなかったね」
2人で決め台詞を言った後、深紅と翡翠の眼光が火花を散らす
「おいおい、あいつは俺の獲物だぜ・・・」
「何言ってるんだよ!僕が仕留めたんだよ!!」
そうアクセルが言うとスパイダーがふっと笑む
わけがわからずアクセルが困惑していると
「エックス、怪我はないか?」
エックスの肩に手を乗せてスパイダーは問う
「ああ・・・助かったよ」
中性的な顔立ちが緊迫したものから笑顔に変わった
「あ〜ずるい!!」
エックスの肩にぴょんと飛びつきながらアクセルが言う
「エックスってば、油断しちゃだめだよ!“いつものこと”だけど、相手はイレギュラーなんだから!!」
クスリと笑う瞳はスパイダーに向けられていた
『君はエックスのこと何にも知らないでしょ?』
そう言いたげな瞳が・・・
「いい度胸だ、ガキ」
「そっちこそ、ね・・・賞金稼ぎさん」
小さな火花がまた散った
「アクセルとスパイダー険悪だねぇ」
マリノが呆れ顔で呟く
「険悪って・・・仲が悪いんですか?喧嘩でもしてるんですか?」
シナモンが不思議そうに訊いた
「確かに仲がいいようには見えないが・・・なんでああも殺伐としてるんだ?」
マッシモがそう続ける
「喧嘩って言うか・・・あれは嫉妬だねぇ・・・」
『嫉妬?誰に(ですか)?』
鈍感な2人がそう聞き返したのを聞いて、マリノは頭を抱えた
「なんだ?ここは?」
ベルトコンベアを動かしてたどり着いた奥の部屋
そこには見るも無残なメカニロイドの残骸・・・
「ビーム状のサーベル型の武器で攻撃されています・・・損傷が激しくて私にも治療できません」
シナモンが悲しそうに言う
「サーベル!?」
一瞬エックスの顔が明るくなる
「それって!!もしかして!!」
アクセルがはっとして言った
「ああ!ゼロが来ているんだ!!」
さらに明るくなる声・・・
エックスは嬉しそうに奥へと進んでゆく
その背後で・・・
「ちっ・・・やっぱり生きてたか・・・」
「そのゼロって奴か?」
スパイダーがアクセルに訊く
「しぶといんだよね〜しかもエックスに執着しまくってるし・・・」
アクセルがバレットに目をやりながら言った
「はっきり言って邪魔者」
「ってことはお前をいれて敵は2人・・・」
カードを弄びながらスパイダーが呟く
「ま、最後にあいつを貰うのは俺だ、JOKER(お邪魔虫)は引っ込んでな」
「なにいってんのさ!!エックスは僕のだ!!」
二人のいがみ合いがまた始まる
「エックスさんって物なんですか?マリノさん?」
「あ〜気にしない気にしない・・・」
マリノは苦笑いしながらそうシナモンに言った
このあと
アクセルとスパイダーは
ゼロと再会して嬉しそうにするエックスを見て
さらに闘志を燃やしたのだった・・・
あとがき
え?
定位置と話が合わなくないかって?
気にしないで下さい(爆)
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