紅葉
秋の夕日に
てるやま紅葉
濃いも薄いもかずあるなかに・・・
「エックス?」
ゼロは自室から響いてきた歌声の主の名を呼んだ
エックスに出来て、レプリロイド達に出来ないことの一つである歌
記憶した音声ではなく、エックスは素直にそれを紡ぎ奏でることができる
だから・・・聞こえてくる歌声は・・・絶対に間違えることなどない
「あ、ゼロ・・・おかえり」
旋律を紡ぐのを止めてニッコリと微笑みながらエックスは彼を迎える
その手には小さな紅い葉が握られていた
美しい鋭角を持ったその葉は真紅をまとって白い手の平に乗せられている
「それは?」
ゼロが問う
少なくともハンターベースの中に植えられている樹木のものではない
そして地上でも見かけたことのない葉だった
「あ〜これ?アクセルが地上任務のときに拾ってきてくれたんだよ」
くるくるとその葉を弄びながらエックスが言った
彼は今、戦場を離れ、地上に降りることもほとんど無い
そんな彼に届けられた季節の便り・・・
「Dr.ケインが教えてくれたんだよ・・・さっきの歌・・・」
光に葉を透かしながらエックスが呟く
「『紅葉』って歌なんだ・・・」
さらに微笑みながら彼は言う
「もみじ・・・?」
「・・・この植物の名前・・・極東の国が原産らしいけど」
エックスの手の平に乗った小さな赤い葉をゼロは見つめる
「俺・・・紅葉って大好き」
「何故だ?」
ゼロは葉を手に取りながら訊いた
「秘密」
エックスはクスクスと笑いながら答える
紅葉・・・
それはまるで君だから・・・
エックスはこっそりと胸のうちで呟いた
金に染まって
赤を纏って
風に乗って
今日も紅葉は空を癒していく
あとがき
だああああ!!
何の脈絡も無い話ですいません
ほのぼのが書きたかったんですが・・・(泣)
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