外は嵐
折角咲いた桜を散らせるような
狂いを招くような嵐

『お花見をして、1泊してかえってこよう?』

そういったのはエックスなのだが
生憎今日は嵐
明日になれば花見は出来るだろうが・・・

ホテルのベッド、ぼんやりと外を眺めるエックスの肩をゼロが叩いた

「ん?」

「どうしたんだ?白昼夢でも見てるみたいだったぞ」

心配そうに覗き込む蒼氷の瞳
バスローブの隙間から覗く逞しい胸
長い金色の髪の毛がシャワーの雫を滴らせている

「ああ・・・ごめん、凄い嵐だなぁっと思って・・・」

地上に降りて、雲行きが怪しいと思った途端の嵐

2人ともずぶぬれで、予約していたホテルに予定より3時間も早く駆け込むはめになった

「髪・・・乾かさないとね」

エックスがそばにあったタオルを取ってゼロの髪をぬぐう
少し前、ミッションで髪を焦がしかなりバッサリと切った金色の髪は
今ではすっかり足首までの長さに戻っていた
ただ、その分乾かすのも一苦労だ

「前みたいに切ってくれないか?」

「だめだよ・・・」

戦場の中で、赤と金の長髪は彼だけのものだ
いつも、戦闘を終えて帰還するとエックスはそれを目印に彼に駆け寄る

また生き延びれた・・・そんな幸運の証なのだから

「俺長いほうが好きだから・・・」

絹糸のように手触りのよいそれにエックスが唇を寄せ
そっとゼロの背中に抱きつく

「・・・どうした?」

「・・・平和だな・・・っておもって・・・」

ドク・・・ドク・・・と2つの鼓動が重なる

人の手によって生み出され・・・人に似せられ・・・敵対することを義務付けられたはずの鼓動が
平和な・・・幸せなこの時を象徴するように重なっている・・・

ゼロが振り返った
そのままベッドにエックスを押し倒す
一瞬目を丸くした蒼の天使・・・しかし抵抗はしない・・・

次の瞬間天使が微笑む

いつもとは違う笑み・・・ぞくっとするほど妖艶な・・・

堕ちてみないかと誘いかけるような微笑み

すなわち・・・誘惑

「どうしたんだ・・・?」

性的なことに関してほとんど初心だといっていいエックスがした理性の吹き飛びそうな微笑

「・・・嬉しい・・・から・・・かな?」

ゼロの首に細い腕が回る

「前に・・・こんな風に笑ったら・・・エイリアが『それはゼロだけに見せなさい』って」

当たり前だ・・・

ゼロが内心呟いた

こんな微笑みで町を歩いた日には後ろから男共が束になってやってくる


「ゼロ・・・?」

「絶対誰にも見せるな・・・」

唇が絡みあう

そのまま華奢な体を抱き締めて、しばらく貪るように抱き合った

唾液の絡む音

荒い息遣い

嵐よりも激しい鼓動

ただお互いを求めるだけの時間と心



「っんっ・・・」

胸元に吸い付かれ、甘い声が飛ぶ

背中を反らせばするりと、エックスの体を包んでいたバスローブが床に落ちる

エックスの手がゼロの胸板に滑り落ちる

どうしてここまでつくりが違うのだろうかと疑いたくなるほどがっちりとした

少しばかりの嫉妬を彼のバスローブを脱がすことではらしてみる

「どうした?」

いつもより大胆な・・・

そして深い色香を放つ潤んだ瞳を蒼の瞳が見つめる

「・・・嬉しいだけ・・・」

エックスが腕をもう1度首にまわした・・・そしてまた口付けあう

そのままベッドへと沈む2人

息が止まるほどに激しく

何も分からなくなるようなほど深く

砂糖菓子のように甘く

飢えた狼のように・・・貪る


つっと糸を引きながら2人の唇が離れる・・・

「んっ・・・」

離れたばかりのエックスの濡れた唇にゼロの長い指が忍び込む

唾液を絡める音が部屋に妖しく艶かしく・・・響く

しばらくしてようやく出て行く指先

そしてゼロがゆっくりと開くことに慣れ始めた蕾にそれを這わす

「あっ・・・そ・・・なむり・・・」

細い腰が逃げる

潤んだ瞳で見上げられても逆に欲情されているようにしか見えない

「大丈夫だ・・・」

つぷっと指先が埋まる

「んぁ!!」

甲高い女のような声が薄紅色の唇から漏れた

「っ・・・ぁ・・・はぁ・・・」

くちゅっと濡れた音が天使の瞳に欲情という灯火を宿した

熱い内壁をかき混ぜるとさらに甘い声が紡がれていく


ドロドロに溶けていく・・・感触・・・


「っぁあっ!」

ゼロの指先がある1点を掠める、エックスの躰がはねた

「んゃ・・・ぁあ・・・」

くりくりとそこを押されて、ひっきりなしに嬌声が響く

「エックス・・・」

熱っぽい声が天使の耳に囁いた

それは・・・悪魔の返答・・・


一緒に堕ちようという・・・


指が抜かれ・・・

1つになる衝撃に貫かれながらエックスが呼ぶ・・・


「ゼロ・・・」



天使の愛する・・・優しい悪魔の名前を・・・







いつもよりお互いもとめすぎなゼロックスです・・・
多分時間軸としてゼロがオメガになる直前くらい・・・
もうラブることに羞恥心さえ持たないでもいいくらいに堂々と絡んでます
ゴメンナサイ半端で投げ出したのでかなり駄文です・・・
ゼロを悪魔呼ばわりしてますが、アブソリュートで「堕天使」という単語をすっ飛ばして悪魔になったのが原因です
その内気が向けば最後まで書きたい・・・
でも喘ぎ声難しいよ・・・うん
実は最初の予定では最後までラブラブした後マスコミに二人の関係が暴かれる(!?)なんて話にしようと思ってました
エックスの独白部分も多かったんですが・・・Hシーンはどちらかの一人称じゃないと書きづらい
まだまだレベルを上げないと無茶です






ホームへ戻る